期間工に応募して合格した旨の通知が届き、中には遠方から刈谷の仮泊寮まで来て、健康診断を受けてから各製作所へ飛ばされて、受け入れ教育を経て現場に配属。
後はただひたすら単純労働に従事するというのがザックリとしたデンソー期間工の流れですが、辞めたという噂が後を絶たないのがTHE・期間工です。
今回はここに赴任してきてから聞いた満了出来ずに辞めていった人達の事例を紹介します。
Case #1 2日目に突然失踪
私が配属されて仕事を始めた矢先の事でした。休憩所で隣の係の係長が同期の人に「〇〇くん 知らないかな?今日出勤してきてないんだ。」と尋ねているのを近くで聞いてしまいました。
私も気になったので同期の人に尋ねた所「いや~。僕も分からないです。」という答え。
昼勤で仕事が終わって寮に帰ったら、わざわざ係長が寮まで来て、寮監に尋ねているのを見ました。
どうも部屋にもいないらしいが荷物はそのまま・・・
謎の失踪事件でした。
この後の顛末については分かりませんがシンプルに表現するとバックレたんでしょう。よく「あの子飛んだね。」と言ったりもします。
社会人としてはNGです。無断欠勤となります。
隣の係で同じ休憩所だったので、私とそう大差のない仕事だと思います。普通の方なら問題ないレベルなんですが・・・
何が問題だったのか不明な為、こういうケースは対処の方法を絞ることが出来ませんが、社会人ならせめて自分の上役に相談しましょう。解決の糸口が見つかるかもしれません。
どうしても合わないなら辞めたい意志も伝えるべきです。
周りが迷惑を被ります。
残念ながらこの方は想像力が働かないのか?それともいち早くこの場所から離れたかったのか真相は分からずじまいというケースでした。
Case #2 就労してから2ヶ月後ぐらいに連続無断欠勤
また隣の課でした。もちろん私に情報が入ってくるぐらいなので同期の方です。
尚且つこの方とは一緒に居酒屋で飲んだ人です。
飲んだ時には仕事がツライなど一切触れなかったんですが・・・
彼は為替の取引に興味があったみたいで、熱心にその話をしていました。私も相場はそれなりに経験があるので、お互いにどういう取引をやっているかなど盛り上がった夜を過ごしました。
その後突然「〇〇くん飛んだってよ。知ってました?」と聞かれたときはビックリしました。
理由はある程度明白で、初めて入った工程が自分には合っておらず違う工程に変えてもらったけど、実は前の工程の方がまだマシだったという気の抜けるような理由でした。
何度も言いますが無断欠勤はNGです。
こういった場合も逃げ道は上役に相談するしかありません。前の工程に戻してほしいもしくは転籍を願い出るべきです。
そしてまたまた出動していました。同課の係長がわざわざ寮まで来て彼と話をしたいという旨を寮監に話していました。
そしてそのやり取りをしている場面にまた出くわしてしまったんですね。私が。
後日話を聞きましたが、彼は部屋にはいたそうで、辞める旨を告げ去っていったようです。
この点まだましですね。
Case #1のように本人と連絡が取れないとその家族に連絡するしかなくなるので本当に大変だと思います。
Case #3 遅刻、病欠の連絡は入れるがあまりに多い
この事例は私と同じ班に配属された人です。
過去にこの記事に登場して、私をハメてくれた彼の話です。
それは新しく入って来た刺客の方でした。
彼は作業の習熟が上手くはなく、ラインからは外され部品運搬に廻ってました。
しかし、その作業に飽きてしまったのかとうとう平気で遅刻、欠勤を繰り返すようになります。
上役もどうも我慢ならないようで彼には辞めてもらいたい意志をほのめかしていました。
彼の方も辞める気が満々で素行の悪さまで目立つようになってきて周囲もドン引き。
休む理由も陳腐なもので皆からは「あいつは何人じいちゃん、ばあちゃん、親族が亡くなれば気が済むんだw」ともうバレバレの嘘を通してまで欠勤するようになっていました。
欠勤して人が抜けるとその人の分の穴を誰かが埋めなければなりません。
現場は非常に迷惑です。さっさと消えてもらってしっかりした人が代わりに来て欲しいというのが率直な願いでした。
そしていつの間にかスッといなくなっていました。
代わりに入ってきた方は工場未経験で社会人経験も少ない若い人でしたが、彼とは真逆で部品運搬に始まり、ステップアップして次にラインへ入って検査工程を任されるまでに成長しました。
この件に関しては直に推移を見守っていたため、思うことは多いのですが、まずはめでたし、めでたしという具合に終わりを告げた件でした。
期間工を満了せず辞めていく理由は?
ブラック企業と言われる会社よりはよっぽど恵まれている期間工だと思いますが、一つ大きく思える理由は単純作業の繰り返しが一日中続くということに耐えられない人もいるという事だと思っています。
一般の人の中には潜在的にこういう作業がとてつもなく苦痛に感じる人がいるのかもしれません。
後は人間関係や体調の面ですが、この辺は上役に相談しましょう。考慮してくれます。
あの人とは合わないということなら仕事をする場所を遠ざけてくれるでしょうし、昼夜勤の連続二交代制が厳しいなら昼勤だけにしてもらうなど手立てはあります。実際同じ班の女性は昼勤だけになりました。
人それぞれと言ってしまえばそれまでなんですが、せっかく愛知(地元の人もいます)まで来て仕事が上手くいかなくて辞めるのはもったいないので一番短い6ヶ月という雇用契約期間を生き延びる為の術について私なりの方法を紹介します。
毎日の目標を設定する
私は意外と手作業でのモノ作りが性に合っているかもしれません。今の工程で時間当たり最も多い最高台数をたたき出しました。三人で廻しているラインですが、過去にこれ以上の台数は出てないそうで、タイトルホルダーになりました。
リーダーからも「いや~並の腕じゃこの数は出ないね~。」と言ってもらえたことは頑張って来た甲斐が報われた気分で多少誇らしげに思っています。
手前みそで恐縮ですが今こういった仕事に従事している方へ助言をするなら毎日の目標を持ちましょう。例を箇条書きします。
- 何か新しいことを一つでも覚える
- 良品を今まで以上多く作る
- 新しいスキルを試してみる
- 改善点を見つけてみる
- 周囲の状況にも目をくばる
焦る必要はないので自分の立ち位置をしっかり把握して自分の出来ることを精一杯やっていれば、周りは認めてくれるはずです。
ただ漠然とダラダラやっていても自分の成長にはつながらないですし、周りからも仕事出来ない人だというレッテルを貼られてしまいます。私は毎日「よーし。今日は〇〇〇を目標に。」と思いながら仕事に従事していました。
この方が多少なりともやる気が湧いてくるはずです。
考え方の違いか世代間で仕事への思いも違うのか、同期で一緒の班になった若い子は「歌うたいながら現実逃避してます w」という人もいました。彼は上手い事、仕事のストレスを回避する術を自分なりに身に着けたみたいです。
へーと思っていざ自分も実践してみると凄いミスを連発するので私には向いていないようです。というか工程の違いですね。
単純に彼の工程は製品によって段取りが必要ないところ。私の工程はこの班で検査している全ての製品が流せるので目まぐるしく段取りが必要なところなので、心の中でJazzのアドリブ展開を歌っていたり、妄想に浸っていたりするとやらかしてしまうというのが実情でした。
自分に合った仕事の方法を身に着けてみて下さい。
どうしても辞めたいという方はこちらを参考にしてみて下さい。
期間工として採用はされましたがどうしても仕事の内容が合わずにやめたいという方は、それなりの一定数いらっしゃると思います。 以前に一度デンソーを辞めていった人たちのケースをいくつか上げて投稿しましたが 、やめたいと言う理由については本[…]