今はもう私自身整理もついたし、環境が変わったことにより仕事を続けていますが、入って一ヶ月程はタイトルにあるような問題を抱えていました。
早い話、期間工同士のいさかいを起こしてしまったのですが、反対の直(昼勤、夜勤の二交代なのでもう一つ同じ仕事をしている班がある)にまで噂になったようです。
四十にもなってガキに舐められると思っていもいませんでしたが、けどこういう手合いが多いのも期間工。
過去その人間がどんな経験をしてきかたか分からないような所に働きに来ているのによくこんな態度が取れるもんだと呆れかえりました。
本人は経験値が低いもしくは頭が回らないタイプなのかもしれませんが、こういういろんな人間が集まっている場所で恨みを買うような言動はかなりリスキーです。
実際、嫌がらせや貶める行為を目の当たりにして「やめとけ!」と制止したしたことは幾度もあります。根性腐ってるなという輩(やから)もまあそこそこ存在しています。
なるだけ自分に実害が及ばないようにするにはピースフルに過ごしていくのが一番ですが、逆におとなしすぎるとつけ込んでくる連中もいるので言うべきことは言う!
私の話で恐縮ですが、ごく小さな問題から発展して、周りの人の手を煩わしてしまう結果になるという事例を紹介したいと思います。
ある期間工に仕事を教わるようになって
入って1週間ほどで一工程の標準作業とある程度の異常処置はマスターしたので、今度は別ラインの工程を教わることになりました。
そこでは私が覚える工程ともう一つの工程があり、基本2人で回す所です。
なので、始めの数十分だけリーダー各の人から標準作業を習うのですが後はもう一つの工程の人からフォローを受けながらマスターしていくという形でした。そのもう一つの工程に入っているのはローテーションでかわるがわる2名の人が入ってました。(午前中と午後で切り替わる感じ)2人とも期間工です。
1人は熟練作業者、もう1人は入って3か月目ぐらいの方で2人とも20代。
リーダーは仕事が超絶早くとても温厚で人格者。そして熟練作業者の方は寡黙で懇切丁寧、もちろん注意も受けますが、頭にきたりムカッとするようなことは全然ありませんでした。
カチンときたのはこの3か月目ぐらいの子です。あまりの言動に何度もキレそうになりました。
一工程の標準作業程度なら数日で覚えられるのでそのラインの新しいことをどんどんと詰め込まれます。
パワハラだと感じた言動
この子が言うには「俺もスパルタで覚えさせられたんで、スパルタで教えます。」とのこと。
ただどう考えてもこりゃ無理だろということを押し付けてきます。ほんの一例ですが、
- 一回で覚えろ
- 忘れたとかなしで
- 次はねーぞ
といったことを重ね重ね口にしていました。
一ヶ月ほどガマンはしましたが、態度はぞんざい、不遜、横柄な感じが一行に変わることはありませんでした。下手に出ていたためこいつは完全に舐めきっていると判断したので、ある言葉を境に私も態度を180度急変させることにしました。
ある言葉とは「さっさと覚えて俺に楽させて下さいよ~」と言われたときです。「えっお前が楽したいがためにこんな教え方してんの」という考えに至ってしまいもうスイッチが入ってしまいました。
必要なこと以外はしゃべらず、返す言葉も「おぉ」とか「あぁ」という感じで敬語も使わないように態度を同レベルまで落としました。
彼もこれにはさすがに気づいたようで私に合わせる形でジェスチャー程度で仕事をこなしていきました。
その日の仕事終わりにリーダーが気づいたようでなだめるような感じで「あの子は言葉のチョイスが残念なんですよ。」と。
私からも「もう我慢ならんとことろまできました。」「ワーク(部品)であいつぶん殴ったらリーダーや班長には土下座してあやまります。」「出来たら奴と離して欲しい。」という旨を伝えました。
するとこの子が近づいてきて直立不動のきをつけ状態から頭は90度直角に下げて「すみませんでしたーーー」と平謝り、「けど〇〇さんにはすごく出来るようになってほしかったんで・・・これだけは信じて下さい!」
けれどこんな謝り方をされるとさらに頭に血が上ってしまい
「俺はそんなに気がなごーないぞ」
「〇〇〇〇で検索してみい」
「〇〇〇車でさらって山の中〇めるぞ!」
とついバチキレて脅迫めいたことを口にしてしまいました。これには私も猛省しております。今思い出しても恥ずかしいやら情けないやら。もうちょっと大人の対応が出来なかったものかねとただただ後悔。
けどそもそも社員になりたいだとか1ミリも考えてないし、色々な工程が出来るようになって周りから認められたいとか露ほどにも思わないのに勝手にやる気満々みたいな解釈をこの子がしていたのか、上から言われていたのかよく分かりませんがこちらとしては迷惑千万。
分けわからない設備に手を突っ込んで指飛ばすようなことの方がヤバいですし、多くのことをやらせられる程そのリスクが付きまといます。もちろん仕事には全力で取り組んでますがつつがなく平穏無事に回ってればいーっしょというのが自分の思いなんですが・・・
リーダーとその子が話しているのを離れたところで聞いていたら「もうあんなのに教えられないっすよー」と直訴。
これを聞いて「いや俺もお前なんかに教わりたくねーし。」という思いでした。
刺客が放たれ罠にハメられる
次の日はジャスチャーのみで話すこともなく何事も起きませんでした。
さらに翌日、朝始業開始時に
「昨日と同じように行こう。俺に干渉するな。必要なこと以外話しかけんな。」と彼に伝えたら、リーダーのところに行きましょうとまた3人で話し合い・・・
そして彼が「一言だけいいっすか。〇〇さん仕事っすよ。」と。
いやいやいやお前の仕事はパワハラすんのが仕事かよと思いましたが仕事が始まっているので口にはせず訝しい怪訝な表情をしてみせて取り合えずはその場は収まりました。
週末に入り同期の連中5人と飲みに行った際、事の顛末を説明。
みんなからは取り合えず自制して、暴力に訴えてはダメ、辞めないで下さいと念を押されました。
しかし、翌週また事件が起こります。
新人の子が入ってきました。自己紹介はしていましたが私は名前もまだよく分からない子です。
その日は仕事が始まったときには一番初めに教わった工程に入っている社員の方が健康診断で抜けるので11時あたりまでその工程に入っていました。
そして社員が帰ってきたところでスイッチ。私はもめている奴がいるラインの方に行ってその新人の子に教えることになったんですが、もうお昼前の時間だったのでまあ見といて下さいといった風で午前中は終了。
お昼を挟んで午後スタート時に何だか分からないのですが班長から呼ばれて席でヒアリングが始まりました。
この新しく入ってきた子が何やら班長に相談したようで、
- 首根っこを掴まれて引っ張っていかれた
- 指でさされてこれをやれと命令された(これは何を言っているのか理解不能)
ということをされたと。
始めは私のことではなくこのもめている期間工がこんなことをやったんだと思って怒りの表情を見せてしまいましたが、そうではなくよくよく話を聞くと私にこの嫌疑がかけられていました。「お前こんなことした?」と。
はぁーーー???
そもそも名前も知らないような子に小一時間でそんなマネするわきゃねーだろ!!!という思いのもと私がそのもめていた奴とのことも知りたいとのことだったので班長には自分から説明。もうこんな奴らには関わりたくないと転籍も申し出ました。
そしてすぐさま皆の言い分をということでリーダーを含めた5人で話し合いの場がもたれました。
まず新人の子にこんなことされたのかと確認。そいつの口からは「はい。されました。」
耳を疑いましたが、私は誓ってボディタッチすらしてません。
ふっざけんなこの餓鬼!!!
という思いで一杯になったところで間髪入れずもめた野郎が
「俺見ましたーーー!」
と発言。さすがにちょっと笑えそうになり
こいつらわっかりやしー。 バカか。
というのが私なりの感想です。どうもあんまり知恵の回るやつらじゃなさそうです。
次に私がもめている奴に脅すようなことを口にしたかと聞かれ素直に言いましたと返答。「そんなんで上手く仕事が回ると思ったか!」とさすがに叱責を受けました。
「いや、これから熟練作業者と一緒にローテーションする組み合わせになると思ってましたで・・・」とまあその場は回避。
とりあえず勤務態度を改めるよう厳重注意を受けその場は解散。
そして仕事に戻ったわけですが、仕事中また前回もめた奴が「本当にスミマセンでした。」と謝罪。
「お前ハメたやろ。」と聞き返すとニカッと笑って作業に戻っていきました。
ここからは私の推測です。
奴はこの日の午前中の間にこの新人君を抱き込み私を陥れるよう画策したんだと思います。ただ首根っこ捕まえてと言った部分は奴も「エッ・・・」って驚きの表情をしてましたのでやりすぎてしまった感が彼を謝らす気にしたんではないかと。
あとは自分のように教える立場になって上役に「こいつにこんなことされました」と言われたらどうよっていうことを味あわせたかった彼の精一杯の抵抗だったのかな。
なんにせよこの時点で敵が2人に増えました。
経験上こういったガイキチには関わり合いにならないのが得策です。
闘争ではなく逃走を
ここから離れることを早速考え始めました。ただ事を大きくすると多くの人が巻き込まれお手数とご迷惑をかけてしまうことも懸念したため順番に方法を熟慮。
- 一番無難と思ったのがデンソーにはメンタルヘルスをケアする心のホットラインというWEBサイトがあります。ここではWEB相談、電話相談、面接相談といった形でカウンセリングを受けることが出来ます。班長には訴えたものの何も対策を講じてくれないのなら初めにここに話を持っていくことにしました。
- 以前、自動車の設計をしていたので刈谷の本社には20名ほど一緒に仕事をした方がいます。製造現場とは違って技術系や設計開発の部署ですが一緒に仕事をしていた時期に人事へ移ったという人もいましたのでここに相談事をしてみるというのが2番目。
- 絶対的な切り札ですが、T自動車で自動車の設計をしていた時の直属の上司は元デンソーの社長と会長を歴任した方の息子さんでした。それなりに仕事で尽くしたという自負はありますので困っているということを告げたら間違いなくトップダウンで転籍なりの処置をしてもらえます。ただし結構上の役職の方まで困惑させることは間違いなのでこれはどうしようもない時の本当の切り札です。
しかしこんな考えも杞憂でした。
昼勤の時は意外に人が多く今の時期大卒の実習生なども来ていたため、その子に少しライン内の作業を教えるとライン外で部品運搬などをちょこちょこ覚えてもらうよう指示があったのですが、その時にこっそり班長から声をかけられ「皆で話し合ったわけじゃないし自分はこういうのは好きじゃないが反対班に行くか?」と提示がありました。
即答で「はい。そうします。」
ということが1ヶ月前に繰り広げられました。
しかしこれでまだ終わりを告げたわけではありませんでした。次回のタイトルはうんこマン事件勃発です。