前回の投稿で送られてきた最後の賃金明細表と慰労金・満了報奨金と一緒に社会保険関連の書類も送られてきていました。
A3サイズの大きな封筒です。
ご丁寧に右下に貼られているの白い紙には従業員番号までふられていました。
いざ開封してみると結構な書類がわんさか。大きくは3つに関するものです。
雇用保険、健康保険、厚生年金この3つになります。
それでは1つづつ手続きに関して説明します。
雇用保険の手続き
受給資格者たる要件
私たちは従業員として会社に雇用された場合、被保険者として雇用保険を支払うことになります。雇用保険とは失業してしまった時に次の就職まで生活に支障がないように手当を給付してくれる制度のことを言います。
先に前提として受給資格者になる為の重要な2つの要件を挙げておきます。
- 就職する為の意思(就職活動)と能力(健康状態)があること
- 仕事を辞めた日から遡って2年以内に通算12ヶ月以上の雇用保険を支払っていること
1番目はハローワークの職員の方が初めの説明会で話してくれるので、その通り従っていれば問題なく受給出来ます。
2番目が問題で雇用保険を24ヶ月以内に半分の12回(途切れていてもOK 通算で)支払っていないと受給資格者にはなれないということです。
昔、雇用保険を受給した時は5年間就労していたのであまり気にしませんでしたが、一般被保険者(パートやアルバイトではないフルタイム)は月々14日以上働いて6ヶ月間の雇用保険支払い期間があれば受給資格者になれました。
しかし2007年10月に法改正があり月々11日以上働いて12ヶ月間の雇用保険支払いで要件が満たされるように変わったのです。
ですので期間工として働いて半年後に契約更新の打診が会社からありますが、もし過去2年遡って雇用保険を6回以上払っていなければ、仕事を辞めても受給資格者にはなれません。
フル満了する予定なら問題ありませんが、過去2年間に支払った覚えがなく雇用保険の受給を当てにして次の就職を考えるなら期間延長という選択が妥当でしょう。1年間期間工を勤めれば晴れて受給資格者になります。
詳しくはこちらの冊子をご覧下さい。デンソーを期間満了した方には必ず送付されてくるはずです。
手続きに必要な書類
仕事を辞めた場合は会社からこの人は被保険者であったという証明する書類が送られてきます。
デンソーやその他、期間従業員を雇い入れている所は大企業なので詳細に書かれた書類を送ってきてくれます。もちろん詳細なのは辞めた期間従業員からの問い合わせなどに対応するコストを削減したいということもあります。
まず必要なのは雇用保険被保険者離職票の1と2という書類です。2の方が上になってホッチキスで止められていますのでまずは2から。
離職票-2
離職票-1
会社から送付されてくるこの2つが必ず必要になります。
それに加えて
- マイナンバーカード(その他 個人番号が分かるもの 例:住民票)
- 身分証明書(私は免許証 マイナンバーカードでもOK)
- 写真2枚(3.0×2.5cm)
- 印鑑
- 通帳もしくはキャッシュカード
これらを持って所轄のハローワークに向かいましょう。私は写真を持って行ってませんでした。
雇用保険を受給出来る期間は離職した次の日から1年間です。(330日~360日受給出来る方はまた別です)
ハローワークの窓口で職員に渡し手続き後、受給資格の決定が行われます。
この間にハローワークの方で以下の精査が行われます。
- 受給要件を満たしているか
- 離職理由の判定
- 受給できる期間
- 基本手当日額
ほとんどのケースでは窓口に手続きに行った日に受給要件を満たしているか判断されますので、その場で雇用保険受給資格者のしおりというものを頂けます。そこに雇用保険説明会の日時が記載していますのでこの日に必ず出席しましょう。
これで雇用保険に関する手続きは完了です。
雇用保険被保険者証
以下の画像のことになるんですが、次の就職先で人事や事務の方から提出を求められます。要は会社は雇用保険の番号を知りたいので提出すればすんなり事務手続きが行えるということです。保管しておきましょう。
健康保険と年金の手続き
これは至って簡単です。
最寄りの市役所もしくは町村役場で手続きを行います。特に健康保険は病院にかかる時に必須なので早めの手続きを。
デンソーという会社に属していた時はデンソーの健保組合と企業年金基金に加入していました。退職するとここから抜けたことになりますので、すぐに別の会社へ入社するのなら話は別ですが、雇用保険を受給して無職という状態なら国民健康保険と国民年金に切り替わることになります。
会社から送られてきた書類の内以下の資格喪失証明書を持って行くことになります。
この証明書と以下のものを揃えて役所の窓口へレッツゴー!
- マイナンバー
- 身分証明書
- 印鑑
まず健康保険の窓口に行ってきました。窓口の担当者に切り替えの旨を伝えれば、ササッと対応してくれてその場で健康保険証を交付してくれます。私は銀行引き落としです。
続いて職員から年金の手続きの窓口に行くよう促されます。ここの窓口でも少しやり取りをしただけで終わりました。こちらは納付書が送られてきます。
2018年現在、国民年金は月々16490円です。現在はコンビニなどで手軽に支払えます。
これで社会保険関係の手続きは終了です。日本は健康保険、年金共に未加入者という存在は認めていないので自動的に退職すれば国民健康保険と国民年金の加入者という扱いにされます。必ず手続きは行いましょう。ほったらかしておくと後からスゴイ額の納付を迫られることになります。
引き続き雇用保険の受給に関してはレポートを続けます。